その他の民事事件
不法行為・債務不履行に基づく損害賠償
一般に、民事上の責任としては、不法行為責任と債務不履行責任を挙げることができます。
不法行為とは、故意又は過失により、他人の権利又は利益を侵害する行為のことをいいます。交通事故はその典型ですが、事件・事故等により、生命・身体、財産等に損害が生じた場合には、不法行為に基づく損害賠償を請求することになります。
債務不履行とは、一定の債務を負う者が、正当な理由がないのに約束どおりに債務を履行しないことをいいます。債務不履行責任は、契約責任ともいわれますが、納品代金を期限までに支払ってくれない等、相手方が契約等に基づく債務を履行してくれない場合には債務不履行に基づく損害賠償を請求することになります。
例えば、医療過誤の場合、通常は医師等の医療従事者との間で診療契約が存在し、その診療行為が契約どおりになされなかったことが医療従事者の過失による場合は、不法行為責任を追及することも、債務不履行責任を追及することもできることになります。
労働問題
労働問題とは、雇用関係にある使用者と従業員との間に生じる労働契約、雇用契約上のトラブル(労使間トラブル)のことですが、労働問題には、勤務先からの突然の解雇や配置転換の撤回要求、あるいは、未払い残業代や退職金の請求等、多種多様な紛争があります。
当法律事務所では、使用者側(企業)、被用者側(労働者)を問わず、労働問題を取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
医療過誤
医療過誤とは、一般に医師等の医療従事者が誤った治療、誤診、誤薬投与等、医療上の過失によって、傷害・死亡等の事故を起こすことをいいます。
医療事故の場合、カルテ等の医療記録についての調査検討が必要になり、事前にこれらの資料を入手できていればいいですが、入手できていない場合は、カルテ等の改ざんを防ぐため、証拠保全の手続きをとることもあります。
その後、病院側に過失があるということになれば示談交渉、交渉がまとまらない場合には訴訟を提起することになります。
欠陥住宅・不動産取引関係
不動産の取引形態としては、売買、賃貸借が典型ですが、不動産をめぐる紛争は多種多様であり、民法、商法のほか、関連法規等の知識も必要となります。明渡し、登記手続きをめぐる問題や近隣との境界紛争、また、建築瑕疵(欠陥住宅)の被害による損害賠償等も手掛けていますので、お気軽にご相談ください。
債権回収関係
事業をされている方についてはとりわけ多いでしょうが、債権の存在について争いがあるために,債権の回収が進まないというケースがあると思います。回収手続きが遅れたばっかりに相手方の財産が散逸したり、消滅時効にかかってしまったりで、回収不能となってしまうこともあり得ます。
事案によりますが、訴訟だけでなく、相手方に内容証明郵便を送って督促したり、示談交渉したり、状況により相手方の財産に対して仮差押えの手続きをとる等の方策もありますので、債権回収について問題が生じた場合には、早めにご相談ください。
各種契約
契約は口頭による当事者間の合意、いわゆる口約束でも有効に成立しますが、契約書を作成することで当事者間における契約の内容を明確にし、無用な紛争を避けることができます。
各種契約に関する助言(契約締結の是非、交渉方法等)や契約書のチェック、契約書や関連書類の作成(執行証書、遺言公正証書、賃貸借契約公正証書等の公正証書の作成手続きも行っています。)、契約交渉にも携わらせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
示談交渉
事件の受任に際して、訴訟等の法的手続き以外の方法で事件解決に向けて交渉することを示談交渉といいます。法的手続きをとることになるとどうしてもその解決までにそれ相応の時間を要します。示談交渉で円満に解決できるのであればそれに越したことはありませんし、弁護士費用も低額に抑えられる場合が多いので、事案により法的手続きをとる前に示談交渉により事件の解決を図ることが多々あります。
内容証明郵便作成
内容証明郵便とは、差出人がどのような内容の書面を相手方に差し出したのかを郵便局が証明してくれる郵便です。
そのため、時効の中断やクーリングオフ等、相手方に対する重要な意思表示や通知したことを証拠として残したい場合に利用します。また、相手方に心理的な圧力を与える効果もありますので、例えば、不当な請求等をされた場合には、内容証明郵便を差し出すだけで、その請求が止まることがあります。