自己破産 家を残せた事例
【トラブルの概要】
ご高齢の依頼者Xさんは、病気になり仕事を休みがちになって収入が減少し、生活費のため借金をしました。
Xさんは、亡くなった父から相続したご自宅の土地と建物を所有し、そこに居住していましたが、借金を返し終わらないまま定年退職を迎え、年金等でも借金を返済できない状況でした。借金は1100万円が残っていました。
収入が増える見込みがなく、借金を返済できない状況であったため、どうにかしたいとのことでXさんが当事務所に来所されました。
【弁護士の活動・解決結果】
返済できる見込みがないため、当事務所で自己破産の手続きを受任しました。
裁判所での自己破産手続では、管財人弁護士がXさんのご自宅について不動産業者に依頼して買い手を探しましたが、田舎町で築年数も古く、買受希望が見込まれなかったため、買い手探しを3か月で打ち切り、家は残したままでよいとされました。
結果として、家を残したまま、1100万円の借金をゼロにすることができました。
【弁護士のコメント】
自己破産は、借金をゼロにする手続きです。
概ね99万円以下の財産や家具、衣服等の生活必需品は手元に残したまま、借金をなくすことができます。
原則として、自宅などの所有不動産は手放さなければいけないのですが、Xさんの事案では、田舎町で築年数がかなり経っており、買い手が見つからない見込みが強かったので、手放すことなく破産することができました。
無事に破産することができ、Xさんの生活再建に助力できてよかったです。
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