戸田奈津子さん講演会「字幕の裏側」~異文化理解への道~
長崎大学リレー講座2013「明日を創造する人材の条件」
第3回目の講演が11月6日行われました。
今回のゲストは, 映画の字幕翻訳の第一人者としてあまりにも有名な
あの,戸田奈津子さん!
映画好きの私としては,とても楽しみにしていた講演でした。
期待通り!
いえ,期待以上の素晴らしいトーク!トーク!トーク!
あっという間に時間が過ぎ去り,なんと終了予定時間を15分もオーバーしていました。
戦後の焼け野が原にできたバラックの映画小屋で
映画と衝撃的に出会い
当時まだティーンエイジャーだった戸田さんは
すっかり映画の虜になってしまったそうです
大好きな映画にかかわっていたい!!
その一途な思いがご縁を繋げ続けて今に至ったとのこと。
大好き!はものや人を動かす一番のモチベーション
好きなことがあると
そのすべてを知りたくなる
夢を持ち続けることができる
少年少女のころの夢は時代を変える力を持っているものですよと語る戸田さん
映画監督ジョージルーカスは
子どものころ頭の中で作り上げた壮大なイマジネーションを
何とか皆に伝えたいという夢を持ち続け
CG(コンピューターグラフィック)を生み出し
映画「スターウォーズ」として世に送り出したそうです
映画「タイタニック」で巨万の富を築いたジェームズキャメロン監督は
子どもの頃から構想を描いていたイマジネーションを表現するためには3Dしかない!
と,その利益をつぎ込んで,ソニーとコラボで3Dを開発し
映画「アバター」を完成したそうです
「大好き!」は,不可能を可能にしてしまうのですね。
字幕を作るときの工夫の話もとても興味深いものがありました
字幕は単に英語を訳すのではなく
その状況や心情も
短い言葉で映画の流れや空気を壊すことなく
端的にしかもリズミカルに表現しなければならないので
相当難しく工夫がいるそうです
日本語をたくさんしかも深く理解していないと
面白い字幕は作れない
だからこそ楽しいそうです
来年に公開予定の映画の裏話も飛び出して
エネルギッシュで瑞々しい感性の戸田さんの
豪快かつスピーディーなお話に酔いしれたひと時でした
staff H
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